平成29年3月から12月までの俳句

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日曜日 飯二杯食い 目借時(めかりどき)

異邦人 春雨に傘 強く持ち

未熟さや とぼとぼ歩く 春の宵

渋谷にて 齢(よわい)を感じ 彼岸過ぐ

雨は去り 春の雀の 羽休め

冴え返る 難波なごます 珈琲店

人混みを 厭い見ゆるは 寺桜

退院し 阿呆のよに見る 初夏の空

通院日 手帳に記す 初夏の夜

母の日に 母ちゃんごめんと 安(やす)中華

成果出ぬ 皐月晦日の 夜のカフェ

明け易き 空に煙草の 煙舞う

熱帯夜 猫の喧嘩だ ニャーギャーニャー

雷鳴も 病室の人 静かなり

病室で 梅雨はひっそり 行き過ぎる

母騒ぎ 子は冷静に 花火する

夏祭り 裏方徹す 心地よさ

秋寒や アイスをホットに 変える朝

野分(のわき)過ぎ 清掃車(ぐるま)の 音響く

選挙カー うるさき空の 鰯雲

世の人が 皆偉く見え 初コート

大病院 車椅子の父 歳暮れぬ

年の瀬の 人混みの駅 僧侶立つ

註)恒例の「季語解説」は、書くのが面倒くさいから、今回はないんだよよーん。